現地時間 8月28日(金)から30日(日)まで、アメリカ・サンフランシスコのモスコーン・センターで「ポケモンワールドチャンピオンシップス2026」が開催されます。日本時間だと8月29日(土)の未明から、8月31日(月)の未明にかけて。招待された世界中のプレイヤーだけが座れる、1年でいちばん濃い3日間です。
デッキの予習はもちろん大事ですが、大会は「誰が握るか」でも見え方が変わります。この記事では、今シーズンの実績から見た注目選手を紹介します。名前を1人でも覚えておくと、配信の楽しさがまるで変わります!
王者と、あと一歩だった男
Riley McKay (カナダ) — 連覇に挑む現世界王者
2025年、アナハイムでの世界大会を制したのが Riley McKay 選手。サーナイトex系のデッキで、721人のマスター部門を勝ち抜きました。その直前のNAIC 2025でも準優勝しており、あの年は完全に「サーナイトの人」でした。
今シーズンは1月のRegional Torontoで28位、6月のNAIC 2026は117位と、目立った上位入賞はありません。とはいえ世界大会で結果を出す選手は、大会当日の環境読みが違います。連覇がかかった王者がどのデッキを選ぶのか、初日から目が離せません。
Justin Newdorf (アメリカ) — 決勝で敗れた男の、1年越しのリベンジ
2025年の世界大会決勝で McKay 選手に敗れ、準優勝だったのが Justin Newdorf 選手です。使用デッキはドラパルトex+ヨノワール。
そこからの1年もブレませんでした。9月のRegional Pittsburghで15位、3月のHoustonで11位、5月のIndianapolisで3位、そして6月のNAIC 2026で3位。ほぼすべてをドラパルトex系で走り続けています。同じ骨格のデッキを1年かけて磨き続けたまま、リベンジの舞台に戻ってきます。今大会でいちばん「仕上がっている」プレイヤーの1人です。
今シーズン、いちばん勝った人たち
Limitless TCG が集計している2025-26シーズンのポイントランキング上位は以下の通りです (公式のチャンピオンシップポイントとは集計方法が異なります)。
| # | 選手 | 国 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | Henry Chao | アメリカ | 222 |
| 2 | Andrew Hedrick | アメリカ | 193 |
| 3 | Liam Halliburton | アメリカ | 167 |
| 4 | Jackson Ford | カナダ | 166 |
| 4 | Tord Reklev | ノルウェー | 166 |
| 6 | Makani Tran | アメリカ | 160 |
| 7 | Brent Tonisson | オーストラリア | 158 |
| 7 | Cerys Jones | アメリカ | 158 |
| 9 | Yerco Valencia | チリ | 154 |
| 10 | Abaan Ahmed | アメリカ | 151 |
出典: Limitless TCG 2025-26シーズン ポイントランキング (2026年8月時点)。
Henry Chao (アメリカ) — シーズンを通して勝ち続けた首位
ランキング1位。今シーズンはRegional Houstonで4位、Regional Torontoで11位、Regional Méridaで11位、NAIC 2026で15位と、とにかく落ちません。前半戦はサーナイトex系、後半はドラパルトexへと、環境に合わせて主軸を乗り換えているのも特徴です。
Andrew Hedrick (アメリカ) — レギオナル5勝の勝負師
ランキング2位。5月のRegional Los Angelesをドラパルトexで優勝、Indianapolisで6位、NAIC 2026で17位。通算のレギオナル優勝は5回を数えます。今季はマリィのオーロンゲex+ユキメノコやサーフゴー系など、大会ごとにデッキを大きく変えてくるタイプで、当日の選択が読みづらい選手です。
Liam Halliburton (アメリカ) — Nのゾロアークex一筋
ランキング3位。9月のRegional Pittsburgh優勝、11月のLas Vegasで2位、2月のEUIC 2026で4位、NAIC 2026で14位。そのほぼすべてがNのゾロアークexです。「とりひき」で手札を掘り、「ナイトジョーカー」でベンチのワザをコピーするこのデッキは、プレイの分岐が多く練度が出ます。1つのデッキを1年やり込んだ選手が世界大会に持ち込むと強い、の典型例になりそうです。
Cerys Jones (アメリカ) — 直近のレギオナル覇者
ランキング7位タイ。5月末のRegional Indianapolisをフーディン+ノココッチで優勝しています。1月のTorontoで3位、4月のOrlandoで3位と、シーズン後半にかけて安定して上位に食い込んできました。世界大会直前の環境で勝った型をそのまま持ち込むのか、注目です。
ベテランと個性派
Tord Reklev (ノルウェー) — みんなのTord先生
説明不要の海外ポケカ界のレジェンド。国際大会での優勝5回・準優勝3回、レギオナル優勝4回、通算獲得賞金は23万ドルを超えています。
今シーズンも11月のRegional Las Vegasをメガアブソルex+メガガルーラexの型で優勝、NAIC 2026ではNのゾロアークexで10位。派手なコンボよりも、無駄のない構築と正確なプレイで勝ち切るスタイルは健在です。「Tordが持ち込んだデッキ」はそれだけで環境の答えになりうるので、リスト公開のタイミングは要チェックです。
Rahul Reddy (アメリカ) — イワパレスで連続上位
5月のRegional Indianapolisで2位、6月のNAIC 2026で5位。どちらもイワパレス軸のデッキでした。人気アーキタイプではないデッキを煮詰めて大型大会で結果を出すタイプの選手です。
Ross Cawthon (アメリカ) — NAIC 4位のヤドキング使い
NAIC 2026をヤドキングで4位。「ひらめきチャレンジ」という運が絡むワザを、夜のアカデミーで山札の上を仕込んで制御する構築は、いかにも玄人好みです。3月のSpecial Event San Juanでも2位に入っています。
日本勢で名前を覚えておきたい選手
日本のプレイヤーは、6月のポケモンジャパンチャンピオンシップス2026 (パシフィコ横浜)やチャンピオンズリーグでの成績を積み上げて世界大会の出場権を獲得します。今シーズン国内で強かった選手を押さえておくと、配信に日本人の名前が出てきたときに一気に楽しくなります。
オオタケ トシユキ選手 — JCS 2026 王者
6月のJCS 2026マスターリーグを制したのが、オオタケ トシユキ選手。オーガポン みどりのめんexを起用したデッキでの優勝でした。JCSのマスターリーグ上位入賞者には世界大会の出場権が贈られるので、日本一のタイトルを引っさげての参戦になります。
フカセ カブ選手 — 2年連続でJCS決勝の舞台へ
JCS 2026は準優勝。しかも前年のJCS 2025では優勝しており、2年連続で決勝まで勝ち上がった計算になります。さらにさかのぼると、2017年の世界大会ジュニア部門で3位という経歴の持ち主です。
注目したいのは今年のJCSで使ったばけがくれデッキ。特性「ばけがくれ」で相手のワザや特性の効果を受けないポケモンを並べる、対策されにくいデッキです。英語版では7月のPBL発売でようやく解禁されたばかりで、日本の方が数か月早く煮詰まっていたアーキタイプ。世界大会でどう評価されるかは、今大会の見どころの1つです。
シオカワ セイノスケ選手 — 1シーズンでチャンピオンズリーグ2回優勝
12月のCL2026愛知Decを制し、5月のCL2026愛知Mayも制覇。1シーズンで2回のチャンピオンズリーグ優勝という離れ業をやってのけました。5月の優勝時の使用デッキはドラパルトex+ヨノワールです。
さらに2024年の世界大会では準優勝。世界の決勝までたどり着いた経験と、国内2冠の勢いを併せ持つ選手です。名前を見かけたら、まず追いかけたい1人です。
ナカガワ シズキ選手 — 昨年の世界3位
2025年の世界大会マスター部門で3位に入賞。タケルライコex+オーガポン系のデッキでベスト4まで勝ち上がりました。
観戦のポイント
大会の様子はTwitchの公式チャンネル (PokemonTCG)で配信される予定です。日本からだと深夜〜早朝の時間帯になりますが、最終日の日曜(日本時間の月曜未明)が決勝。休み明けがつらくならない範囲で楽しみましょう。
見るときのおすすめは、選手名と一緒に「どのデッキを持ち込んだか」をメモしておくこと。ドラパルトexが圧倒的な母数を持つ環境で、あえて別のデッキを選んだ選手がどこまで勝ち上がるのか。そこに今年の環境の答えが出ます。
データ出典: Limitless TCG、ポケモンカードゲーム公式サイト、株式会社ポケモン公式リリース。










